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2012年10月9日火曜日
2012年10月5日金曜日
SFX(特殊撮影)の可能性
9月下旬、東北旅行へ行ってきた。
目的は、下北半島の仏ヶ浦を見に行くこと。
テレビやインターネットで見て、別世界へ来たような体験が出来そうだったから。
みうらじゅん氏は「猿の惑星」のエンディングのようだと。
そんな場所へぜひ行ってみたくて、他にも福島、仙台、岩手、青森各地も廻ってきた。
仏ヶ浦はたしかに凄かった。
車では駐車場から20分くらい傾斜のきつい山を下らなければならないので、大抵の人は遊覧船を利用してやってくる。しかし僕は車で行った。僕が仏ヶ浦の海岸に到着したのは、最終の遊覧船が去る直前だったので、船が出た後はもう僕1人。人類最後の1人のような感じだった。
しかし、思いがけない人生の収穫が、それ以外にあった。
スケジュールが初日から予定よりも早め早めに進めることができたので、青森県立美術館へ行ってみた。前から行ってみたいとは思っていた美術館だったけど、今回特に「何が見たい」という展示をしていなかった(していないと思っていた)ので、行く予定には入れていなかったが、時間があったので何を展示しているか調べてみると「没後10年特集展示:成田亨」という企画展がやっているという。成田亨さんというと「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の ヒーロー、怪獣、メカをデザインした人だと言うことだった。ウルトラセブンリアルタイム世代の僕ではあるが、生みの親のことは全く知らなかった。裏方はテレビの作家さんや監督さんたちの名前を知っている程度だった。
「これは行かなければ」と思い 、さっそく行ってみた。もう全て知ってる怪獣、宇宙人たちのスケッチだらけで嬉しかったのだけれど、それよりも「SFX(特殊撮影)の可能性」という成田亨さんの文章には感動で30分立ち止まってしまった。
グラフィックデザイナーの仕事をしている僕は、日頃からデザイナーとは芸術家ではないと思っている。芸術家は自分の欲する物を造り、デザイナーはお客が欲する物を造るからである。しかし成田さんはその考えをもっと厳しい視点で指摘し、なぜウルトラセブン以降の怪獣が魅力あるデザインでないのか、などなど、クリエイティブな仕事に携わっている身としては、耳が痛いどころか「胸が痛い」ほどの文章だった。しかし感動の文章だった。
もしどこかで「SFX(特殊撮影)の可能性」 の文章を見かけることがあったら、スルーしないで絶対に読んでみてほしいです。
そして僕は古本で成田さんの著書「特撮と怪獣」を買ってしまった(笑)
6000円もの値段が付いていたが、それはまだ安い方で、他の著書や画集は3万円近くするのである。今日買ったばかりでまだ読んでいないけれど、胸が痛過ぎて破けないと良いなと思う。
目的は、下北半島の仏ヶ浦を見に行くこと。
テレビやインターネットで見て、別世界へ来たような体験が出来そうだったから。
みうらじゅん氏は「猿の惑星」のエンディングのようだと。
そんな場所へぜひ行ってみたくて、他にも福島、仙台、岩手、青森各地も廻ってきた。
仏ヶ浦はたしかに凄かった。
車では駐車場から20分くらい傾斜のきつい山を下らなければならないので、大抵の人は遊覧船を利用してやってくる。しかし僕は車で行った。僕が仏ヶ浦の海岸に到着したのは、最終の遊覧船が去る直前だったので、船が出た後はもう僕1人。人類最後の1人のような感じだった。
しかし、思いがけない人生の収穫が、それ以外にあった。
スケジュールが初日から予定よりも早め早めに進めることができたので、青森県立美術館へ行ってみた。前から行ってみたいとは思っていた美術館だったけど、今回特に「何が見たい」という展示をしていなかった(していないと思っていた)ので、行く予定には入れていなかったが、時間があったので何を展示しているか調べてみると「没後10年特集展示:成田亨」という企画展がやっているという。成田亨さんというと「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の ヒーロー、怪獣、メカをデザインした人だと言うことだった。ウルトラセブンリアルタイム世代の僕ではあるが、生みの親のことは全く知らなかった。裏方はテレビの作家さんや監督さんたちの名前を知っている程度だった。
「これは行かなければ」と思い 、さっそく行ってみた。もう全て知ってる怪獣、宇宙人たちのスケッチだらけで嬉しかったのだけれど、それよりも「SFX(特殊撮影)の可能性」という成田亨さんの文章には感動で30分立ち止まってしまった。
グラフィックデザイナーの仕事をしている僕は、日頃からデザイナーとは芸術家ではないと思っている。芸術家は自分の欲する物を造り、デザイナーはお客が欲する物を造るからである。しかし成田さんはその考えをもっと厳しい視点で指摘し、なぜウルトラセブン以降の怪獣が魅力あるデザインでないのか、などなど、クリエイティブな仕事に携わっている身としては、耳が痛いどころか「胸が痛い」ほどの文章だった。しかし感動の文章だった。
もしどこかで「SFX(特殊撮影)の可能性」 の文章を見かけることがあったら、スルーしないで絶対に読んでみてほしいです。
そして僕は古本で成田さんの著書「特撮と怪獣」を買ってしまった(笑)
6000円もの値段が付いていたが、それはまだ安い方で、他の著書や画集は3万円近くするのである。今日買ったばかりでまだ読んでいないけれど、胸が痛過ぎて破けないと良いなと思う。
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