約4年ものスランプで筆も持たず、ちゃんと気を入れてキャンバスに向かうのは数年ぶりなので、「あの頃とは何かが変わっているだろう。あわよくば良い方向に変わっているだろう」と期待をしていたけど、いざ描こうとすると、あの頃の気持ちにタイムスリップするかのように、何も変わった気がしない。あの頃と同じ気持ちになる。
でも「スランプだ」と思うからスランプなんであって、抜けようとしなければいつまでもスランプなんだろうな、と思えるようになっただけでも、マシかなと思う。
スランプなんて自分が作り出してるんだ。
岡本太郎さんはこう言った。
誰のために創るんだろう。
考えたことあるか。
自分のために?そんなの甘っちょろいよ。
植木づくりでもやるんならそれでいいんだ。
金のために?だったら創るより早いやりかたがいくらでもあるだろう。
太郎さんはこの後、なんて言ったのだろう。
太郎さんは「芸術とは」という意味で言ったのだろうけど、僕は違う意味で、いろんな人に感謝するために描きたいとも思う。お世話になった人、応援してくれる人、背中を押してくれる人、元気をくれる人、インスピレーションを与えてくれる人、展示を楽しみにしてると言ってくれる人、原画や画集を買ってくれた人、ブログを読んでくれる人、その他たくさん。
僕のために、何か行動を起こしてくれる。それはとてもありがたい。たとえ「ブログを読む」という小さい行動でも「わざわざ」なのだ。
待ってやがれ
<(  ̄ ≧ ̄)>