言いたいことは言えない でも言いたくないことはなおさら言えない 言わなくても伝わればといつも思うのだけど

SUNABA文学館


「SUNABA文学館 書物に恋するアートたち。」無事に終了いたしました。 ありがとうございました。  次回もまたよろしくお願いいたします。

2011年1月30日日曜日

タイトル付けって難しいね の巻

絵にタイトルを付けるのは、ほんと難しいのダ。

カッコつけてちょっと難解なタイトルを付けたりするのが、自分も含め周りで流行った頃もあった。

最近は、そこからストーリーを発展させようと、ちょっと詩的なタイトルにしようと文章っぽくしてみたり。

だけどそんなことすると、後になって絵を見てタイトルが思い出せなかったりする(笑)。そういう時は自分のHPを見て調べたり(HP作っといて良かった....)。
それから、カッコつけて絵に関連の無いタイトルを付けた時に限ってタイトルの意味を聞かれて困ったこともある。

でも凝ったタイトルは、学生時代の作品のように、いかにもカッコつけてるみたいで嫌になってきて、最近はもっとシンプルなタイトルにしようかとも思ってる。

凄い人の絵を見れば、シンプルに「ひまわり」だったり「泣く女」だったり「モナリザ」だったり「落ち穂拾い」だったり「キャンベルスープ缶」だったり。絵を見れば「そのまんまやん!」って思うタイトルがほとんどやし(なんで関西弁やねんか分からへんけど.....)ってか、合ってるのかさえ分からへん

僕もそういうタイトルを付けれるセンスに憧れる。だけど僕の絵は常に「赤い女」だから、見たまま付けるとみんな「赤い女」になってしまいかねない。まぁそれでもいいんだけどね。

そういえば製品って、動作そのままが名前になること多いね。
「爪切り」とか「耳かき」とか「鍋つかみ」とか「のどぬーる」とか。


彫刻家の黒川晃彦さんが言うことにゃ「タイトルなんてどうでもいいんです」と。 
「見る人はまずタイトルより作品を見る。タイトルなんて覚えてる人はいない。タイトル付けたって『あの、裸でトランペット吹いてるあの彫刻』って呼ばれる。」と。
たしかにそうかもしれないな。

でも高校の文化祭の美術部展示で、友達が「無題」と付けた抽象画作品に、誰も興味を持たずに素通りしていくお客に嘆いていたので、それならばと、僕が「メロン」というタイトルの名札をその作品の下に付けたとたん、人が立ち止まって考えるようになっていった。さらに、先生風のオジサンが生徒風の子供たちに「これが芸術なのだ」と解説した。(ゴメンナサイ、それ、テキトーに付けちゃったんですけど....汗)
偶然そういうお客が来ただけなのかもしれないけど、僕も友達もタイトルの重要性を思い知った。

絵も歌も小説も、上手なタイトルを付けられる人を僕は尊敬する。

そして、こんな日記を書いたから、次からのタイトル付けのハードルを上げてることに今気づいた

.....のダ
ヾ(>y<;)ノ