壮大な旅だったのに、1ヶ月も経つと、思い出すのが大変ですな。
9月26日 長野県安曇野
ネットカフェのフラットシートの部屋が今までに経験したネットカフェの中で一番狭くてあまり快適ではなかった。
さてと
安曇野で知ってることと言えば作家の丸山健二さんが住んでるということ以外は「なんか大自然だぞ」ってことくらいで、どこか素敵な大自然な所へ行きたかったけど、どこへ行ったら大自然なのか分からず、ネットで「安曇野」「観光」で検索してみると「NHK連続ドラマ『おひさま』のロケ地」が出たので、とりあえず行ってみることにした。
そしたら途中で「碌山美術館」に遭遇ですよ。
NHKの「日曜美術館」で見て感銘を受けて、でも「行きたいけど遠いから行くことはないだろうな」と諦めていた美術館で、安曇野にあることさえ忘れていた。
興味があったのは碌山の作品というよりは、碌山の晩年の苦悩に興味があって、見てみたいと思っていた。
碌山以外にも高村光太郎、戸張孤雁作品などもあったけど、展示品のメインが碌山だからか、やはり碌山の作品が一番良かった。
そしてロケ地へ向けて再出発。
途中、牧場直営っぽいお店でホットミルクを飲む。大自然だど。
そして国営アルプスあづみの公園(おひさまロケ地)へ。
そして大王わさび農園(おひさまロケ地)へも。
どちらにも建物のセットがあったけど、それほど「おひさま」を見ていないので何の興奮もなく。。。
次は 以前から行きたいと思っていた白川郷の合掌造りを目指す。
ところが走っているうちにナビにはこんな表示が。。
どんだけ山道なんだよ!(汗)
もう延々と山道を走りましたよ。
登ったり下ったり
日は暮れてくる
「まぁ合掌造りの家に明かりが灯る夜景でも良いかな」と思ったんだけど、いっこうに目的地は見えないし
「ガソリンはまだ半分ある」と安心してカーブ続きの坂道をエンジンブレーキ多用してたら、ガソリン半分を数時間で使い切りそうになっちゃうし。
山道には外灯も家屋もなく、ここでガス欠になったら暗黒の世界で野宿になる(汗)。カラス天狗の出そうな山道ですし。
もうエンジンブレーキ禁止ですよ。頭文字Dのドライビングテクニックを駆使してカーブ続きの坂道を下るしかない。
もう自分は「サーキットの狼」かと思いましたよ(笑)。
それでさっきのナビ画像の時計が15:55ってことは、3時間くらい走ったことになる。夜7時ちょっと前にやっと明かりの見える交差点に降りてきて、命拾いしたんだけど(本気でホッとした)、とりあえずガソリンスタンドを探そうと、ナビで検索しようとしたらナビの電源が落ちちゃって(汗)
(;ΦДΦ) ←こんな感じでした。
エンジンかけ直してもつかないし。「ナビ壊れたらこれからの一週間、絶望だぞ」と思ったら急に再起動した。なんだったんだ? カラス天狗を怒らせたか?
そしてナビで検索したガソリンスタンドへ行くと、7時でもう閉店。さすがです。
2軒目へ行くと、そこも店じまいの最中。でもお願いしたら入れてくれて。
あらためて命拾いしていると、そこへヒッチハイカーが窓を叩く。
一瞬「犯罪に巻き込まれないか?」と不安にもなったけど、自分も今、助けられたところだから「人助けしておくか」と思い乗せてみた。
彼は、学校卒業してから何年もフリーターしてて、そろそろ就職しなければと思い、今しか出来ないからと1ヶ月の予定で全国をヒッチハイクしてたら3ヶ月経ってしまったと。もうほぼ全県廻ったみたいだったけど、まだ終わる感じはなさそう。
彼はこれから富山へ行く予定らしく、僕も富山を目指していたから、富山まで行きましょうか?と聞くと、街で降ろされるより高速のサービスエリアで降ろしてもらった方が、次の車が見つかりやすいということで、富山までの途中のSAで降ろした。
1つ気になったのは「人に助けてもらう有り難さ」よりも「頼めば助けてもらえる」を習得してしまったような感じがあった。彼の将来に期待しつつ。。富山へ向かう。
この夜は富山県の掛尾町のネットカフェに泊まった。風呂はスーパー銭湯。
日頃からMacの前で寝落ちしてる在宅ネットカフェ状態なので、ネットカフェに泊まるのは苦にならない、というより楽しめる性格らしい、どうやら。
夕飯はゴーゴーカレー 金沢カレーの火付け役 らしい。
美味しかったけど、金沢カレーって、なんですか?奥さん。。。
つづく