言いたいことは言えない でも言いたくないことはなおさら言えない 言わなくても伝わればといつも思うのだけど

SUNABA文学館


「SUNABA文学館 書物に恋するアートたち。」無事に終了いたしました。 ありがとうございました。  次回もまたよろしくお願いいたします。

2011年2月14日月曜日

分からないこと

日本画家・高山辰雄さんは絵で「命とは何か」を探し求めようとしていた。
「命」を描く事は出来ても、絵を描くことで「命とは何か」を知る、そんなことが出来るのだろうか?
晩年、高山さんも自身で「とんでもない話だと思うけど」と言っておられる(笑)。

ただ僕も、とある「分からない事」を、絵を描いていれば答えが出るのかもしれないと思って描いている。
小学生のころ、その「分からない!」は母によって植え付けられた事件だった。その衝撃を受け、気づいてみるとその分からない事を大人になった今、絵に描こうとしていた。あの事件が無かったら、今の自分はあったのだろうか。
うまく言えないので、今はまだその「分からない」が何かは言わない。



高山さんは言っていた。
「知りたいと思っても分からないまま未完成で絵が描き終わる。人生もそうかなと思う。」

そうか、人生って未完成で終わるんだ。 

たしかに絵にも完成はないな。「これでいいだろう」という頃合いで筆を置いてるだけだな。

さらに高山さんは言う。
「答えが出なくても、迷っている自分の姿が少しでも現れていればそれで良い。」

いったい、絵ってなんなんだろう。



今日、やっとキャンバスの上に色を落としてみた。

問題は、ここからどう描いていくか。。。


なのダ