日本画家・高山辰雄さんは絵で「命とは何か」を探し求めようとしていた。
「命」を描く事は出来ても、絵を描くことで「命とは何か」を知る、そんなことが出来るのだろうか?
晩年、高山さんも自身で「とんでもない話だと思うけど」と言っておられる(笑)。
ただ僕も、とある「分からない事」を、絵を描いていれば答えが出るのかもしれないと思って描いている。
小学生のころ、その「分からない!」は母によって植え付けられた事件だった。その衝撃を受け、気づいてみるとその分からない事を大人になった今、絵に描こうとしていた。あの事件が無かったら、今の自分はあったのだろうか。
うまく言えないので、今はまだその「分からない」が何かは言わない。
高山さんは言っていた。
「知りたいと思っても分からないまま未完成で絵が描き終わる。人生もそうかなと思う。」
そうか、人生って未完成で終わるんだ。
たしかに絵にも完成はないな。「これでいいだろう」という頃合いで筆を置いてるだけだな。
さらに高山さんは言う。
「答えが出なくても、迷っている自分の姿が少しでも現れていればそれで良い。」
いったい、絵ってなんなんだろう。
今日、やっとキャンバスの上に色を落としてみた。
問題は、ここからどう描いていくか。。。
なのダ